Chairman greeting |会長挨拶

会長 徳永 エリ
北海道商工連盟は1974年(昭和49年)9月6日に設立され、半世紀を経過しました。
結成総会宣言には、「北海道各地の中小企業の方々が、相互扶助の精神に則り、お互いに協力し合って、事業発展に貢献することを目的として北海道商工連盟が結成されました。」と記されています。
設立された1974年の日本経済は、オイルショックの影響で原油価格が高騰し、「狂乱物価」と呼ばれる強烈なインフレとなり、経済成長率は前年比でー0.5%に落ち込み、激しいインフレと景気の著しい停滞という典型的なスタグフレーションを経験した年でした。
宣言では中小企業の経営環境について、「・・・この弱肉強食の経済体制から、中小企業が安心して仕事ができる経済体制に変革することも私たちの大きな課題であります。・・・」と述べられていますが、50年を経ても経済構造は同様と思われます。
本年5月、中小受託法(旧:下請法)・受託中小企業振興法(旧:下請振興法)の改正がなされましたが、発注者・受注者がサプライチェーン全体で適切な価格転嫁を定着させ、賃金や物価が安定的に上昇する新しい時代にあったルールが、小規模事業者にも広く波及するように努めなければなりません。
経済と政治は密接不可分の関係にあると思います。北海道商工連盟には、多くの国会議員・自治体議員が、顧問・相談役として名を連ねています。連携を密にして、私たちの要求を実現していくことや日常のよろず相談等に積極的に対応していただくことも商工連盟の活動の一環として取り組みます。
私、徳永エリも北海道商工連盟会長として、参議院議員として、中小企業の制度施策の実現・前進に向け尽力してまいります。
2025年7月
北海道商工連盟
会長 徳永 エリ(参議院議員)